洗濯物をもっと仕上がり良くしたいと思った時に力になってくれるのが、漂白剤や柔軟剤。これらを上手に使う方法をご存じですか?正しく使えば、より満足のゆく仕上がりになりますよ。


漂白剤には大きく分けて「酸化型」と「還元型」の二つがあります。さらに酸化型は「塩素系」「酸素系」に分けられるので、漂白剤としては三つのタイプがあるということになります。つまり酸化型塩素系・酸化型酸素系・還元型ですね。これらはそれぞれにはたらきも違ってくるので、特長を理解してから使用するようにしましょう。


酸化型漂白剤は一般的なシミや黄ばみの時に用います。漂白力の強いのが、塩素系。除菌効果や臭いを消す力も強い点が特色です。逆に言えば、それが色物や柄物には強くはたらきすぎて脱色の原因になっていまいます。ですから塩素系は白物にのみ使用して下さい。色・柄物に適しているのが、酸素系です。塩素系に比べて漂白力は落ちるものの、洗濯機で洗剤といっしょに使うことができます。


鉄分による黄ばみの解消に力を発揮するのが還元型漂白剤です。この時、酸化型を使用しても効果は期待できず、むしろ黄ばみを深めてしまいます。ただし、色・柄物には強くはたらきすぎるため、白物にしか使えません。還元型はまた、塩素系漂白剤の影響で色が変わってしまった樹脂加工品などにも用いることができます。


一般衣料用洗剤のほとんどには蛍光剤が含まれています。この蛍光剤は衣服の白さを強調するサポーターととらえて下さい。さて、このサポーターはどういう仕組みで白さを強調するのでしょう?まず、店頭に並んでいる白物の衣服の大半は蛍光剤で染められています。その理由は太陽の光に含まれる紫外線を吸収するため。このことで、衣服はより白い色に見えるようになります。つまり、紫外線を“引く”ことで蛍光剤は白を導き出しているわけですね。しかし、衣服の蛍光剤は洗濯を重ねるうちに効果が薄くなってきます。その効果を“足す”には?そう、洗剤に蛍光剤を含ませれば話が早いというわけです。


衣服の中には天然素材の風合いを大切にして蛍光剤を使っていないものもあります。こうした衣服を蛍光剤入りの洗剤で洗うと?そうです、不必要な白さが足されて、全体的に白っぽくなってしまうのです。色の濃い衣服はそれほど問題はありませんが、淡い色合いのものを洗濯する時は蛍光剤の入っていない洗剤を使用するようにして下さい。


買ったばかりの時はふんわりしていた衣服も何度か着用したり洗濯するうちに、くたびれてきます。例えばゴワついたり、ヨレッとしたり、静電気が起きやすくなったり。こうした衣服をリフレッシュしてくれるのが、柔軟剤。とてもありがたい存在ですが、使用の際には洗剤と一緒に使わないようにしましょう。というのも、それぞれに含まれている成分の相性が良くなく、同時に使うと効果が半減してしまうのです。柔軟剤は別の容器で、すすぎが終わった後の衣服を数分間つけるようにして下さい。