「これ、うちで洗えるのかしら。それともクリーニングに出したほうが?」「アイロンをかけてもいい素材なのかな?」洗濯やアイロンがけの時、そんな風に迷ったことはありませんか?その迷いを少しでも解決するために衣服の繊維と洗濯・アイロンがけの相性をまとめてみました。


繊維にはそれぞれ特色があるため、家庭洗濯との相性にもバラツキがあります。その要点をまとめましたので、ぜひとも参考にしてみて下さい。




アイロンをかける時は“衣服のシワを伸ばしながら”が基本です。アイロンを持っていないほうの手で衣服をピシッと引っ張り、その上にアイロンをすべらせて下さい。こうすれば思った以上にきれいに仕上がります。また、アイロンを動かす方向は一方向で。同じところを何度も行ったり来たりさせると、シワをつくりやすくなります。


衣服についている取扱絵表示にはアイロンがけに関する注意点が記されています。しっかりチェックして正しくアイロンをかけましょう。

温度は80度から120度の低温度。当て布が必要です。

温度は140度から160度の中温度。当て布が必要です。

温度は180度から210度の高温度。当て布が必要です。

アイロンを浮かせてスチームだけを噴きかけて下さい。

アイロンがけはできません。


一般衣料用洗剤のほとんどには蛍光剤が含まれています。この蛍光剤は衣服の白さを強調するサポーターととらえて下さい。さて、このサポーターはどういう仕組みで白さを強調するのでしょう?まず、店頭に並んでいる白物の衣服の大半は蛍光剤で染められています。その理由は太陽の光に含まれる紫外線を吸収するため。このことで、衣服はより白い色に見えるようになります。つまり、紫外線を“引く”ことで蛍光剤は白を導き出しているわけですね。しかし、衣服の蛍光剤は洗濯を重ねるうちに効果が薄くなってきます。その効果を“足す”には?そう、洗剤に蛍光剤を含ませれば話が早いというわけです。

綿

綿は乾きにくいためアイロンがけをしっかりしないとシワになりやすい素材です。アイロンの温度は中・高温で使用して下さい。

もともとシワになりやすい麻。アイロンがけの時は細心の注意が必要です。温度は中・高温で使用しましょう。

ウール

型くずれしにくいウールですが、アイロンのかけ方によってはシワになります。低・中温でシワを伸ばしながらアイロンがけをするようにしましょう。

シルク

デリケートな素材で家庭洗濯も難しいのがシルク。もし、アイロンをかけるとしたら低・中温で必ず当て布をして下さい。

レーヨン

レーヨンはシワになりやすく縮みやすい素材。アイロンがけは優しく行って下さい。低・中温がベストです。

アセテート

熱と摩擦に弱いアセテートはアイロンとの相性が良くないことを覚えておきましょう。当て布は必ず忘れずに、温度は低温で。

ポリエステル

シワや型くずれの心配がなく、アイロンがけしやすい素材です。温度は低・中温が適しています。

ナイロン

すぐに乾いてシワになりにくいのがナイロンの特色。アイロンをかけることは少ないでしょうが、もしかけるとしたら熱には弱いため低温で。

アクリル

アクリルもシワになりにくい素材。しかし熱には弱いのでアイロンの温度は低温にしましょう。